ここはどっちかっていうと地元民のためのお店なんすかねぇ、もう何回も行ってるが観光目的で来てるような人って少ないんじゃないかな。 俺もたまたま実家から車で5分の場所だから吉野家とかすき家に行くような軽いノリで食べに行っている。
つまり裏を返せばそれだけ地元の人に愛されているということでもある。実際、いつ行っても地元のタクシーの運転手さんや近くの現場で働いている作業員さん達の姿が必ずっていいほど散見される。土日祭日は行ったことがないから分からんが少なくとも平日はそうだ。
ともかく、ここのメーンはなんといっても毎週水曜日の勘太デー、刺身定食がなんと400円で食べられる。その他の日でも550円で食べられるからまあ全然文句ないんだけどね。 ちなみに俺が今回頼んだのは舟盛り定食、マグロ、ビンチョウマグロ、甘海老、サーモン、イカ、タコ、ブリの刺身がついてなんと840円(勘太デーでも残念ながらこちらは同一価格)、安っすいわぁ。 前々からご飯がちょっと硬ぇよなぁと思っていたが値段を考えればしょうがないかなぁと納得してしまう。舟盛りに小鉢とごはんと味噌汁がついて840円って普通ありえんでしょう。もちろん刺身の種類はその日の水揚げに左右されるため、今日の舟盛りと明日が一緒とだという保障はない。前に来た時はヒラメが乗っかっていた。
ただ、くれぐれも注意して欲しいのがこの安い刺身定食を提供しているのは勘太そばという店舗だけだということ。俺も一番はじめにやらかしてしまったのだが勘太そばは単なるそば屋だろうと勘違いしてしまい、お隣にある海鮮処しおかぜに入ってしまったらわりと普通のお値段でどこが400円の刺身定食なんじゃいとムカついた経緯がある。よく調べなかった俺が悪いんだが・・・。
そういえば以前、水戸のカウンターバーで独りでで酒を飲んでいたら隣に二人組のサラリーマンらしき人達が座ったんすわ。話の流れから(聞き耳を立ててたわけじゃなく静かな店だから否応なしに聞こえてしまう)、一人は最近東京からの転勤してきたと思われる三十代前半、もう一人は四十代半ばぐらいのおっさん。
「先輩、そういえばひたち南ドライブインって知ってます?」
「あー、あの日立南インター近くの魚市場だろ?水戸から行くと日立港の方に曲がったところにある。行ったことはないけど知ってるよ」
「あそこで水曜日刺身定食400円でやってんの知ってます?」
「400円?どうせうまくねぇーんだろ?400円の刺身なんかたかが知れてるわ」
「そんなことないっす、マジうまいっす。東京では絶対にあの値段じゃ食べられないっすよ。俺、水曜日、日立方面に営業があるときは必ず寄るんすけどねぇ、もしよかったら今度先輩一緒に行きましょうよ」
「・・・(オメーは仕事のついでに飯を食ってのか、飯のついでに仕事をしてんのかという呆れ顔)」
なあ~んて会話をしていた。
この若者の舌がどんだけ肥えているか分からぬが、俺もうんうん、そうだろう、そうだろうと心の中で頷きつつ話を聞いていた。
もちろん地元民に愛されてこそというのも一つの真理ではあるが、転勤で来ている東京のあんちゃんじゃないけどさ、とりあえず日立の方に来る用事があるなら寄ってもいいんじゃないかと思う。刺身だけじゃなく海鮮丼やいくら丼、アジフライ定食、イカフライ定食などもあるしさ(どれも安い)。まあわざわざここだけの目的でくる必要は全くないと思うがなにかのついでだったらいいんでないかい?海水浴の帰りとか、日立製作所に出張のついでとかな。何度も言うが安いのは勘太そばね。間違えて海鮮処しおかぜに入っても俺は責任は持たん。
お得だと思う度 | ★★★★☆ |
日立に来たなら寄って度 | ★★★★☆ |
まあ試しに一度行ってみたら度 | ★★★★☆ |