日立市・日立シビックセンター・天球劇場

俺、こことても大好きなんすわ。

まったく星座のことなど興味はなく、以前行ったJAXAの時にも書いたが個人的には宇宙開発をむしろ懐疑的にすら見ているのだけど、ここ天球劇場で一つのアホの塊になり、ぽけーっと映し出される星座や惑星を見ているとなんだか涙が出そうな程凄く幸せな気分になる。

top_asa_pict01お台場のフジテレビ、嘘(笑)、日立シビックセンター

俺も末端とはいえ一応WEBデザイナーの端くれですからクソ生意気にもデザインの作成に行き詰まってしまう時がある。

そんなときは年甲斐もなくここに来てね、美しい映像を見て気持ちをリフレッシュすると力が湧いてくる(ような気がする)。

光学式プラネタリウム投影機「MEGASTAR-ⅡA(ES)」というなんでも日本では山梨とここ日立シビックセンターの二ヶ所にしかない、特別な投影機を使っているため星の映像が素晴らしくきれいなのである。

どれくらい綺麗かといえばまるで宇宙の中に放り出されたような気分になり、実際は映像が動いているのだがあまりにもリアルすぎて自分が動いているような錯覚を起こすぐらいの綺麗さであり、とにかくそれがすこぶる気持ちいいのである。その映し出される星の数は最大でなんと1500万個(!)、ガチなのか出来レースなのかは知らんがこの日立シビックセンター・天球劇場はTBSのランク王国という番組でおすすめプラネタリウム2位に選ばれた実績を持つ。

top_asa_pict01MEGASTAR-ⅡA(ES)、半端なく綺麗!

この素晴らしい投影機を使っているのも工都日立のプライドつぅか、せめてもの意地なんだろうな、別にMEGASTAR-ⅡAは日立製作所製じゃないんだけどさ。

ここは星好きじゃなくとも来てみて欲しい場所だなぁ。事実地学にまったく疎い、小学生並みの知識しかない俺ですら楽しめるんだから(今だに星を学ぶ学問がなんで地学というかは謎)。

ただ、来る場合は必ずホームページで上映番組を確認してから行った方がいいと思う。映画と同じく番組によって当たり外れは正直あるし、子供向け、大人向けもあるしね。俺は定期的に上映されるKAGAYAさんの番組は映像がぶっちぎりに美しくて本当に心が震え、思わず涙腺が緩み、涙が出そうになるぐらい好きだなぁ。特に宮沢賢治の銀河鉄道の夜には感動した、美しい映像とちょっと物悲しいストーリーに終始やられっぱなし、またやれば観に行く、そのぐらい素敵でしたね。うん、これで510円は安い。

そして番組を見終わったら屋上に出てみて欲しい。高所恐怖症の自分はガラス張りになっているところから下の日立駅方面の広場を覗くと目が回って毎度毎度気絶しそうになる。今この原稿を書いている時に思い出しても心臓がバフバフする。くぅ〜、小便ちびりそう。高いところから水平以上に見る分には気持ちいいんだけど、ここに限らず下を見下ろすのは本当に背筋がぞくぞくする程怖い(だったら毎回見るなよ)。

とにかく屋上の展望台も含め、天球劇場にはなんの不満もないが、ただ一つ苦言を呈せばせめて週末ぐらいはもう少し遅い時間までやったほうがいいんじゃなっすかねぇ。そうすりやデートスポットとしてさらに注目されるだろうし、今流行りの街コンをタマ婚(天球の球を掛けた)のなんつってここでやったっていいんじゃない?プラネタリウムで盛り上がったカップルはそのまま勢いづいて、ブラックライトでお星様が浮かび上がるお部屋にしけ込むなんてこともあるだろう、「僕は星の王子様、君は眠れる森のビジョビジョ」、いやん、みたいなさ、むふふふっ。そうなりゃ色んな意味で少子化対策に一役買うだろうしさ。

いくらなんでも最終が16時って早すぎるって。会社帰りとかに寄れないじゃん。池袋のサンシャインのプラネタリウムは最終が20時なんだからそこらへんは考える余地があると思うぞ。

top_asa_pict01まったくトリックアートに見えない残念すぎるトリックアート

それと天球劇場の下にある科学館だがこっちはうーん・・・、確かによく出来てはいると思うけど、天球劇場と比べちゃうとそっけないかな。いかにも市役所が作って役人が運営しているという感じで一回行けばお腹いっぱいご馳走様。それこそ日立製作所直営ならもっととんがったものになるんたろうけど、如何せんお役所仕事の域は抜け出せておらず、スタッフの緊張感のなさも半端ない。

以前開催されていたトリックアート展などどれを見てもまったくトリッキーに感じられず、トリックアートとは名ばかりの単に三流美大の落ちこぼれが描いたダメな写実画ぐらいにしか思えなかったもん。俺だったら超絶リアルな穴を描き、どっきりと称し、それをこっそり床に貼りつけとくぐらいのことはするけどなぁ、その方がよっぽどインパクトがあんだろ。どうせなら地下のチケット売り場から科学館まで乗り降りするエレベーターの中がいいかな。ドアが開くとエレベーターの床が抜けて下が覗ける恐怖の『絵』になっている。ちーん、おっ、来た、いざ乗り込もうとすると、わおっ、みたいなさ(笑)。

でも、あくまでもお役所仕事だからこんなファンキーな遊び心はないんですわ。そんなの無理無理、びっくりしてお婆さんとかが転んで骨でも折ったらどうすんですか、訴訟にまでなったら助役や部長は更迭されますよ、あー、怖い、だからやりませんという安全牌しか採らないのが見え見えなんだよな。無難という一番冒険心から程遠いところであぐらをかいている姿こそがこの科学館を最も如実に現わしていると思う。

いいか、安手上がりを放棄してあえて危険を犯すのも大事だ、時にはハネ満以上の上がり手を強気に狙っていくのも必要だろうが、なあ違うか?あんた背中が煤けてるぜみたいなさ、なんで哭きの竜の話になってるのかは分からんけども。

ともかく天球劇場が素晴らしいだけに余計科学館のもやもや感が鼻につくんだよな〜。

top_asa_pict01どうせならこれぐらいやれっ!!

あんたら公務員はノルマがなく、無難に仕事をこなせば一生安泰なのは分かるんだけどもうちょっと根っこの部分を考えたほうがいいと思うぞ。今の人って基本的に受け身だから自分達で何かを作り出すのは苦手なんだけど、その反面幼少の頃からメディアや民間の遊園地などで高度なものを散々見せ付けられているため、ちょっとのことじゃ感動せんのよ。そこを意識して仕事しないといつまで経っても官と民の隔たりは埋めることが出来ないと思う。今のままじゃ所詮は官が作った子供騙し施設だと揶揄されてお仕舞いだよ。行く方は勝手な思い込みにせよ、万博のパビリオンのようなものを期待して行くから余計にがっかりさせられんだよねぇ。

生まれ育ったふるさと日立市だからこそあえて厳しいことをいう。
 

すっげー星が綺麗度 ★★★★☆
もう少し夜遅くまでやれ度 ★★★☆☆
科学館はもうちょっと頑張って欲しいでしょう度 ★★★★★

 

所在地
〒317-0073 茨城県日立市幸町1-21-1
問い合わせ先日立シビックセンター科学館
TEL 0294-24-7731
利用可能時間10:00~18:00(入館は17:00まで)
※プラネタリウムは最終16:00~
料金小中学生
65歳以上および障害者
320円

大 人
(高校生以上)
520円
休日毎月最終月曜日(祝日等の場合は開館)
年末年始 その他臨時休館
駐車場地下駐車場利用時間:7:00~22:30、収容台数255台
料金1時間無料(30分ごとに100円の超過料金)
ホームページhttp://www.civic.jp/tenkyu/

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