茨城の観光地ランキングがあれば恐らく3位以内には間違いなくランクインするであろう袋田の滝、冬の期間、週末ライトアップをしているというので見てきました。
茨城県民に今更袋田の滝を説明するまでもないと思うが一応簡単に説明すると、袋田の滝は那智の滝、華厳の滝と並び日本三名瀑といわれ、平成2年に行われた日本の滝ランキングでは1位に選ばれた輝かしい実績を持つ。また袋田の滝は四度の滝といわれ、かつてこの地を訪れた西行坊が四季折々季節ごとに違う顔を見せるため、季節ごとに四回は訪れなければその風趣は味わえないと絶賛したという説と単純に四段の岩肌の上を流れているので四度の滝といわれる説、或いはその両方の説がある。
と、まあこのへんが袋田の滝のうんちくではあるのだが茨城県民にとっての袋田の滝って遠くて遠い場所。自分を基準にして申し訳ないが大子って滝がなかったらまず行かない場所だよな。よくも悪くも回りは山だらけで、親戚や友達でもいれば別だが水戸から片道50キロもあるしわざわざ観光以外ではいかんよな〜。事実、自分も袋田の滝に来るのって16、7年ぶりぐらいだもん。
実際、詳しくは知らんが大子町の税収の殆どは観光を原資としたもので成り立っているものと思われる。一応林業もあるはあるんでしょうけど、今はカナダや東南アジアからの輸入木材に押され、大子町に限らず国内の林業は斜陽産業だと思う。要するに大子町自体が実質的に滝を中心とした観光市町村として成り立っているのだと思う。 この滝の経済効果は凄いと思う。平成20年にエレベーターで上がる新観瀑台(第2観瀑台)を新設したのだが掛かった費用5億円は県や自治体の補助金に頼らず、キャッシュで支払ったという。 各地の観光地が逼迫している状況でこの景気の良さは羨ましい限りだろう。とはいえ、一時は年間百万人の見学者があったのだが今は減少傾向であり、最近は90万人前後を推移している(大震災があった平成23年は例外)。
その観光客減少への打開策の起爆剤としてライトアップをしているのだと思う。とりあえず入場料を支払い滝へと続くトンネルに入るのだが、この辺は以前来たときと変わっとらんな。確かエレベーター付きの新観瀑台があるらしいのだがよく分からないが先に進むことにする。それにしても観瀑料金って300円だっけか?もっと高かったかと思ったが意外に安いんだな。そう思いつつなだらかな傾斜のあるトンネルの中を400mぐらいでしょうか、歩いていくと以前からあった観瀑台があったちょっと先の左手側にエレベーター入口が見える。
おっ、ここか、今日はガラガラで俺しかいなかったがエレベーターは二つあるし、乗り口にはちゃんと並びましょう、頼むからズルすんなみたいなことが書いてあったので五月の連休や秋の紅葉シーズンは相当に混雑するんだろうな。早速、新観瀑台に昇ってみました。ほう、こうして高いところから見るとちゃんと四段に見えらあ~、月夜に見る袋田の滝もおつなもんだなと思ったのも束の間、隣では二人羽織のような体勢で二十代前半のバカップルがじゃれ合いながら滝綺麗だねぇなんて語り合ってる有様でさぁ・・・、って、死ねよ、テメェら。お前らの小汚いペッティングなんか見たくもないんじゃ、ペッペッペッ、バカタレ。ペッティングはともかく、今までは四段の滝といっても今イチ分かりづらかったのだがこの新観瀑台のお陰で四段になっているのがよく分かる。ただ、角度の問題なのかな、ライトアップがよく分からない・・・、またエレベーターで下に降り、今度は元々あった第一観瀑台に行ってみる。
うーむ・・・、新観瀑台よりは確かに輝いて見えるが想像してたのよりは遥かに弱い。勝手な思い込みなのはわかるけど、よくさぁ、スカイツリーや東京タワーがライトアップされたのをニュースなんかで観るでしょ、あんなふうにもっと綺麗に見えるかと思ってたからこれじゃちょっと「薄い」わな~。写真を見ると真っ赤に染まって綺麗に見えるかもしれないがそれは一眼連レフカメラで光量や感度を調節して撮っているからであって肉眼では残念ながらこんなに綺麗に見えない。
しかも、時期的なもので仕方ないのだろうが水量が少なすぎて迫力がないんだよねぇ。滝に対する思いなんてもんは人それぞれだろうけど、俺が滝に求める理想像ってイグアスだったり、ナイアガラだったり、暴力的なまでに激しい水の量なんだよねぇ、まあナイアガラの滝と比較すんなつぅ話ではあるけどさ。これが六月や九月の雨の多い時期だともっともっと圧倒されるんでしょうけど、ジジイのしょん便とまでは言わないが、流れ落ちる水が至極穏やかでさ、なんかライトアップも含めてちょっと拍子抜けしてしまった。ちろちろ流れてて風流だねぇって、おい、ほっこりしてどうすんだよっと思ったもん。正直微妙。
まあライトアップは一回観たら十分だな。もうことあるごとに書いているけどね、今の人たちってライトアップなんかは建物だったり、桜の木だったり、至る所でガキの頃から見てんだわ。ショボショボとしたライトアップを見せられてもあんまり感動はしないんじゃないの。それでなくとも今はプロジェクションマッピングなんて超ハイカラものがあるんだから、滝が七色に輝きましたと言われたところでね、子供騙しにしか思えない。それとトンネルの中で延々と流れているあのトランスミュージック?恐らくライトアップとコラボさせるため観光課の職員が精一杯頑張った結果なんだろうけど、ありぁないわ。ハッキリ言います、ダサすぎます。
ライトアップは子供騙し度 | ★★★★★ |
トランスミュージックはダサすぎ度 | ★★★★★ |
一回行ったらごちそう様度 | ★★★★★ |
所在地 | 〒319-3523 茨城県久慈郡大子町袋田3-19 |
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問い合わせ先 | 袋田観瀑施設管理事務所 TEL:0295-72-4036 |
利用可能時間 | 8:00~18:00 (11~4月は9:00~17:00) ※ライトアップ期間中は19:00まで |
料金 | 観瀑施設(袋田の滝トンネル)利用料 大人300円 小人150円 |
休日 | 無休 |
駐車場 | (滝まで1㎞)町営無料50台 (滝まで1.5㎞)町営無料220台 |
ホームページ | http://www.daigo-kanko.jp/?page_id=2813 |